パンデミック以後

米中激突と日本の最終選択

エマニュエル・トッド 著 / 大野 博人 聞き手 / 笠井 哲也 聞き手 / 高久 潤 聞き手 

ISBN:9784022951151
定価:825円(税込)
発売日:2021年2月12日
新書判並製   200ページ  新書807 

 

新型コロナは国家の衝突と教育階層の分断を決定的なものにした。
社会格差と宗教対立も深刻で、「トランプ退場」後もグローバルな地殻変動は続く。この近代最大の危機とどう向き合えばよいか。
世界と人類の大転換を現代最高の知性が読み解く。

<内容>
1 トランプ政権が意味したこと  
――民主主義に対する本当の脅威を見過ごしてはいけない

トランプ氏は重要な大統領だった/時代が求めた「逸脱した」人物  
「上品な」装いのトランプ政策を/経済から離れてしまった民主党の主張  
まちがった意識、迷走する意識/「トランプ排除」は政策にならない  
分断を進めたのはトランプ氏か?/中国の脅威を暴いたコロナ禍  
米国はロシアを中国から引き離せ/問題解決能力がないのに力を増す「国家」  
悲劇のように語られた喜劇

2 新型コロナ禍の国家と社会  
――中流階級の転落が人々の社会への認識を変えるだろう

国民国家システムが勝利したわけではない/中間層も転落  
ジレジョーヌ(黄色いベスト)運動は再統合への始まり/人口問題についての日本の「幻想」  
中国は危ない国になっている/「能動的な」帰属意識/米中争覇は悪いことではない  

3 新型コロナは「戦争」ではなく「失敗」  
――グローバル化では命も生活も守れないことがはっきりした
パンデミックは不平等を加速させる/グローバル化で生活は守れない

4 不自由な自由貿易  
――自由貿易の「自由」は、かつての奴隷制と関係がある
トランプの方が真実を語っていた/過度の自由貿易が社会を分断/自由貿易は宗教に近い/保護主義が民主主義を取り戻す/WTOは保護主義移行機関に  

5 冷戦終結30年  
――古い資本主義が世界を覆い、欧州は第三の自壊に向かう
ロシアは欧米に裏切られ、囲い込まれた/超大国は一つより二つの方がまし  
東西ドイツ再統一で米国は欧州をコントロールする力を失った
欧州は両大戦に続く第三の自壊が起きている/
共産主義崩壊で恐れるものが消え、古い資本主義が再登場

6 家族制度と移民  
――女性の労働環境整備と教育への投資を日本はすべきだ
日本は新自由主義に囚われている/「直系家族のゾンビ」
島国のアイデンティティー/移民の問題は男女の関係に似ている  
問題は移民か経済か/移民を受け入れるためにも出生率の向上を  

あとがき

パンデミック以後

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